「相続」に関す應用科技る相談が増えているという。
税制度の変更や高齢者の認知症の問題なども絡んで
並大抵では対処できないような複雑なトラブルがあるという。
相続問題で大変なのは親子と言うより兄弟間。
兄弟間での問題は、最近に限らず、大昔からあったことでもある。

『三国志』でもその名を轟かしている魏の曹操。
その曹操の息子たちには曹丕(そうひ)と異母弟の曹植(そうしょく)が居たが、
曹操は文才のある曹植に期待していたが、曹操本人が急死してしまい、
長幼の関係から曹丕が魏の文帝として即位する。
そうなれば、よくある如く、文帝は弟け冷淡な扱いをする。
あるとき曹植に対して「七歩あゆむ間に詩を作らねば罰するぞ」
と言ったところ、七歩あゆむ間に
「煮豆燃豆萁，豆在雪纖瘦釜中泣　本是同根生，相煎何太急」と詩を詠んだ。
この意味は、「まめがらは釜の下 にあって燃え、
豆は釜中 (ふちゅう) にあって泣く、本これ同根より生ず」となるが、
何ともわかりにくいので、意味をさらに解説すると、
「豆」と「豆がら」は根が同じところから生まれたもの、すなわち、
同じ兄弟でありながら、片方は焚き付けてイジメ、
片方釜の中で泣いていると、暗に二人の関係を詠ったもの。
即興でそういわれたので、
文帝は、返す言葉がなかった、というのが、この故事のオチ。

「相続」の精神は平等であることだが、
嫡出子や非嫡出子瑪姬美容 價錢など、
同じ兄弟であったとしても、理に叶わないものが存在しているようだ。
円満に解決できるのなら言うことなしだが、
「兄弟は他人の始まり」や「豆を煮るのに豆がらを焚く」などという
厳しい現実が待ち受けている場合もある。

やはり相談件数が増えるのも道理？